スピリチュアル・死生観
今回からシュタイナーの輪廻転生論に登場する、歴史上の登場人物についてまとめていく。セネカに言わせれば、こうした細かい知識についての探究は頭の体操にはなっても叡智に結びつくものではないらしいが、いかんせんセネカの倫理書簡集の訳が終わってから…
ルドルフ・シュタイナーの著作や講演における輪廻転生論に登場する、歴史上の登場人物についてまとめていく。それぞれの詳細については各人物のリンク先を参照されたい。 ・ギルガメシュとエアバニ⇔アレクサンドロスとアリストテレス ・ヒュパティア ランキ…
1. われわれが長い間考え続けてきたこの小さな問題について、今日たっぷり時間をかけて説明するとしたら、君が訴訟を起こすであろうことは、僕は分かっています。君は叫びます。「こんなことが道徳〔人格〕と何の関係があるのでしょう?」好きなだけそう言っ…
1. 自由な学問*1について僕がどう考えているかを知りたいと君はお望みです。僕の答えは次の通りです。僕は金儲けを目的とする学問は、尊重もしませんし、善いものとも考えません。そうした学問は打算的な技術であって、才知を訓練する限りにおいては有用であ…
1. 僕はつい最近君に、僕が老年に近づいているという話をしました*1が、今や、老年を過ぎ去ってしまったのではないかと心配しています。というのも、僕の年齢、あるいは少なくとも僕の体には、別の言葉が相応しいからです。老年期とは疲れた年代を意味するの…
1. 君は手紙で、怒りに満ちた相手側が君を脅かしている裁判の結果が心配だとおっしゃいます。そして君は、僕からの助言で、より楽観的な結末を思い描き、希望へと導かれ安心することができることを期待しています。実際、それに耐えるのは起きてからでも遅す…
1. もし君が賢明でありたいなら、そんなものは全て投げ捨てて下さい。というよりむしろ、賢明になるために、健全な精神に向かって全速力で、全力で努力して下さい。何らかの束縛が君を妨害するというのなら、それをほどくか、断ち切って下さい。「しかし」君…
1. 古いローマ人の習わしで、今も続いているものがあります。手紙の冒頭に、「ご健勝にてお過ごしのこと慶び申し上げます。当方も元気です」と付け加えるものです。われわれなら、こう言うのがよいでしょう。「哲学に精進のこと慶び申し上げます」これこそが…
1. 君が始めたことをそのまま続け、可能な限り急ぐのがよいでしょう。そうすれば君は、それ自身の中で安らぐことの出来る、よく改善された心を長く楽しむことができるでしょう。間違いなく君は、君自身の心が改善され、平和なものにされることそのものから、…
「どうぶつの森」というゲームをご存知だろうか?箱庭療法をゲーム化したようなシステムで、あつ森であれば自分で島を好きなようにカスタマイズして、自分だけの世界(箱庭)を作って楽しむゲームである。木を植えたり建物を建てたり、マインクラフトとかもそ…
ブログとはかくも偉大なもので、これが日記であっても多少なりともその効果はあるのだが、ブログは他人に公開する分、文章の構成や表現に対して多少なりとも頭を使うから、日記ほど散文的にもならず、かといって日常生活における他人のやりとりほど面倒なこ…
先日、映画「ピーターラビット2」を観てきたが非常に素晴らしい映画であった。前作からして型に囚われないそれでいて王道を大きく外れることもない、モラルとユーモアとスリルとロマンスが程よいバランスで織り交ぜられた素晴らしい作風だったが、「2」では…
動物がおバカな行為をする様子が可愛らしいyoutubeの動画がある。子猫やペンギンのおマヌケな姿が愛らしく見ていると癒される。 同じバカでもいい歳をした人間のそれは全く愛らしくなどなく見苦しく周囲にストレスと害悪を振り撒く。街で、職場で、通勤電車…
読書やアニメ鑑賞、映画鑑賞が趣味として認められるなら、哲学することが趣味として認められていけない訳があるまい。実際に、かの偉大な哲学者であるセネカも、哲学をすることのないものは病んでいると言っている。それくらい、2000年前の人間にとって当た…
幸福を自分自身に依存できない人間は、結局欲望に歯止めを効かせることができない…なぜなら他人の責任に機嫌が左右されてるから。 気分は常に気紛れで、他人の一挙一動一言一句に落ち着きなく反応し、それが自分の幸福を約束してくれそうな内容なら舞い上が…
「あなたの中に眠る潜在能力を活用して」「感謝の気持ちを持って」「お金は有り余るほど出てくる」「神様を味方につける」「あの世が教えてくれたこと」「量子力学が明かすあの世の法則」「感謝すれば癌は消える」「人生を思い通りにする魔法の『ありがとう…
発達障害の特徴の一つに、「特定の分野に異様なまでの集中力を発揮する」というのがあるそうだが、逆に、何か一つのことにも集中力を発揮できない人間が、他のことに集中力を発揮できるのだろうかと、疑問になる。 仕事ではマルチタスクが要求されると言うが…
この世に本当の意味で「他人事」と言えることは、実際には存在しない。どんなことも思考の力で捉え、自分の中で再現して考えられるし、何事も理性(ロゴス)に照らし合わせて熟慮した上で、行動するのが人間の自然の姿だ。自然はロゴスに従って営まれている。…
「彼は信用ができない」と会社のぶくぶく太ったタヌキ面の上司に言われたことがある。その言葉も信念に基づいたものであれば謹んで受け取ろうと思うのだが、信念も矜持も何もない人ほど、ドラマの影響か漫画の引用かでこういったセリフを言いたがる。コロナ…
セネカ「幸福な生について(岩波文庫)」20章3-5節 自分は、死に直面した時も、死の話を聞くときと変わらぬ(平静な)顔で死を見つめよう。 自分は苦難を、それがどれほど大きなものであろうと、精神で肉体を支えつつ受け入れよう。 自分は富を、それがあると…
コロナウイルスについての考察が巷に溢れる中、スピリチュアル界隈では「人類への警告」とか「新しい時代になるための試練」とか色々言われている(僕が愛読するブログ「itスペシャリストが語る芸術」でも凡そそう言われているhttp://www.kaynotes.com/)。僕…
瞑想というと、じっと座って座禅を組んだり、何かをイメージしたりと、何かハッキリしない行為や所作をイメージする人が多いと思うが、瞑想の本質は何かというと、「自己認識」にある。 神秘学者ルドルフ・シュタイナーはその著書「いかにして超感覚的世界の…