徒然なる哲学日記

徒然なる哲学日記

日常生活の出来事にたいする考察(セネカの倫理書簡124通の英訳からの訳を公開してます)

2022-12-18から1日間の記事一覧

セネカ 倫理書簡16 哲学—人生の導き手—について

1. ルキリウス君、君もよく分っているように、英知を学ぶことなしには、幸福に生きることはおろか、生きることに我慢することもできません。君はまた、幸福な生は、英知が完成した時に達成されることも知っています。しかもそれは、始めたばかりであっても、…

セネカ 倫理書簡15 筋肉と頭脳について

1. 古いローマ人の習わしで、今も続いているものがあります。手紙の冒頭に、「ご健勝にてお過ごしのこと慶び申し上げます。当方も元気です」と付け加えるものです。われわれなら、こう言うのがよいでしょう。「哲学に精進のこと慶び申し上げます」これこそが…