徒然なる哲学日記

徒然なる哲学日記

日常生活の出来事にたいする考察(セネカの倫理書簡124通の英訳からの訳を公開してます)

セネカの倫理書簡集の全訳を試みる

※2024年2月 全訳が完了したので目次の記事へのリンクを追記します。

 ・セネカ 倫理書簡集 目次【全文無料】 - 徒然なる哲学日記

 

 セネカの「倫理書簡集」はセネカの最晩年の作品であり、同時に最高傑作でもある。何の最高傑作かというと、歴史上のあらゆる哲学書の中での最高傑作だ。実際、モンテーニュやルソー、デカルトといった数多の文豪に絶賛されており、これを上回る哲学書などおよそこの世には存在しないだろう。それほど優れた作品であるから、英語版などは無料で公開されている。ブログ著者はラテン語が読めないので、今回の訳は専らこの英訳を参考にし、必要に応じてラテン語の原文も確認していく。

・英訳(本文中では英語原文と記載する)

Moral letters to Lucilius - Wikisource, the free online library

ラテン語原文

Epistulae morales ad Lucilium - Wikisource

 僕のような人間がセネカの本を訳すとはおこがましいにもほどがあるし、実際完成できるかも分からないので本当であればやりたくないのはやまやまなのだが、日本語で出回ってる3種類の訳(「道徳書簡集」「セネカ哲学全集5,6巻」「ルキリウスへの手紙」)はいずれも絶版になっており、古書は法外な価格で出回っているにも関わらず再版も文庫化も電子化もいっこうにする気配がないので、仕方なくこれら3種類の訳も参考にさせて頂きながら、僕の方で独自の訳と注釈と解説をつけていく。訳のクオリティがどうとか著作権がどうとか苦情は一切受け付けない。2000年前の本に著作権がどうこう言う方がおかしい。

 とにかく日本人はセネカの哲学の美しさと素晴らしさと奥深さについてあまりに知らなすぎるので、このブログをきっかけに少しでも真理の一端に触れて貰えたら幸いである。

 間に拙い記事が入ると美しさが損なわるので、通常のブログの記事は一切挟まないことにする。代わりに文末に解説と称して徒然なるままに思ったことや感じたことを書いていくが、それは読み飛ばすのが賢明な読者であろう。