徒然なる哲学日記

徒然なる哲学日記

日常生活の出来事にたいする考察(セネカの倫理書簡124通の英訳からの訳を公開してます)

2023-02-04から1日間の記事一覧

セネカ 倫理書簡39 高貴な志について

1. 僕は実は、君が求めた概要本を、丁寧に順序立てて完結にまとめて君のために準備しています。しかし、通常のやり方*1よりも、われわれが「breviaruim(概要)*2」——古きよき時代、本当のラテン語が話されていた時代には「summaruim(要約)」と呼んでいたもの…

セネカ 倫理書簡38 静かな会話について

1. 僕たちが手紙での互いのやりとりをもっと増やすべきだという君の意見はごもっともです。しかし、もっとも有益なものは会話から得られます。それは少しずつ魂に入り込んでいきますから。事前に準備され、大勢の前で行われる講義には、沢山の音声はあるかも…

セネカ 倫理書簡37 理性に従うことについて

1. 君は善き人物になることを約束し、その入隊を宣誓しました。それらは君を健全な英知へと導く最も強い鎖です。これを女々しくて楽な兵役だと言い張る者がいたならば、それは君を嘲笑してのことでしょう。君はそんなことに騙されてはいけません。この最も高…