徒然なる哲学日記

徒然なる哲学日記

日常生活の出来事にたいする考察(セネカの倫理書簡124通の英訳からの訳を公開してます)

2022-11-09から1日間の記事一覧

セネカ 倫理書簡2 読書における散漫について

1. 君が僕に手紙で書いてくれたことと君の評判から、僕は君の将来にとてもいい希望を持っています。君はあちらへこちらへと走り回らないし、やたらに居場所をかえて気晴らしを求めることもありません。落ち着きのなさは悪しき精神の表れです。よく整えられた…

セネカ 倫理書簡1 自分の時間を守ることについて

1. 親愛なるルキリウス君、君はそのように続けるとよいでしょう―—自分自身の目的のために自分を自由にし、今までに君から強奪されたり、くすね取られたり、あるいは君の手からこぼれ落ちてしまった時間を拾い集め、しっかりと守ることをです。次の僕の言葉を…

セネカの倫理書簡集の全訳を試みる

※2024年2月 全訳が完了したので目次の記事へのリンクを追記します。 ・セネカ 倫理書簡集 目次【全文無料】 - 徒然なる哲学日記 セネカの「倫理書簡集」はセネカの最晩年の作品であり、同時に最高傑作でもある。何の最高傑作かというと、歴史上のあらゆる哲…