徒然なる哲学日記

徒然なる哲学日記

日常生活の出来事にたいする考察(セネカの倫理書簡124通の英訳からの訳を公開してます)

2024-01-25から1日間の記事一覧

セネカ 倫理書簡116 感情の制御について

1. 感情は適度に持つ方がよいのか、それとも全く持たない方がよいのかという問題が、これまでもしばしば論じられてきました。われわれ(ストア派)の学派に属する哲学者は感情を排除し、ペリパトス派はそれを抑制します。しかし僕としては、中途半端に病気であ…

セネカ 倫理書簡115 表面的な幸福について

1. ルキリウス君、僕は君が、言葉や構文について必要以上に拘ることを望みません。君がより配慮すべき、もっと大切なことがあります。追及すべきは、どう書くかではなく、何を書くかであり、この書くということにおいてさえ、目的は書くことではなく考えるこ…