徒然なる哲学日記

徒然なる哲学日記

日常生活の出来事にたいする考察(セネカの倫理書簡124通の英訳からの訳を公開してます)

あらゆるフレームワーク(小学生の落書き)は「無意味でかつ有害な自己満足」に過ぎない

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「アホ・バカ・うんこ(うんち)」について分かり易く理解するための神フレームワーク。名付けて「ABU(アブ)」

 

※…ABUはそれぞれ「アホ」「バカ」「うんこ」をローマ字表記した時の頭文字である。「アブー」と読む人と「アブ」と読む人に分かれるようだ。著者は好んで「アブ」と読むようにしている。このツールを使って著者は年収1億円を達成した。

 

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 つるかめ算を解く時には図形を描くと分かりやすいが、ビジネスにおいて問題を図形とかフレームワーク(なんかよく分かんない図形を使って考えることをフレームワークというらしい。この言葉も意味不明だ)を用いて考えるのは単に時間の無駄とというよりは、人生の無駄である。これはビジネスに限ったことではなく、自己啓発本なんかに描かれている、樹系図でモノを考えるとか、なんとかツリーとかなんとか図形とかなんとか、メモの魔法とか、直観と論理を結びつける思考とか、とにかく四角い箱で言葉を囲んで、それを順序良く並べ立てて積み上げたり別の言葉と線で結んだりするだけで何か難しいアルゴリズムを組んだ「つもり」になってしまうのだから、自己満足というのは恐ろしい。

 

 「はじき」というのを小学校の時にバカな教師から教わってしまった可哀想な方は沢山いるだろう。速さと時間と距離の計算で使う、謎のフレームワークである。単に距離=速さ×時間だと知っていればいいだけの話で、「はじき」などという気色悪い用語を使うとかえって分かりにくくなる。

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↑意味不明なフレームワーク。こんなの教えてはしゃいでいる教師は狂気でしかない。教わって喜んでいる小学生もうんこをカレーと思って喜んで食ってるようなものである。

 

 そもそも、速さと距離の問題は、縦軸に距離、横軸に時間をとったグラフを描いて、それを図形的に比例計算を用いて解釈するやり方が小学校の算数では圧倒的に便利で、そうしたものを本当の「図形」といい、「アルゴリズム」や「問題解決方法」と呼んでいいだろう。「はじき」を描くのは問題の抽象化であり、アルゴリズムではない。かえって分かりにくくなってるし、問題解決から遠ざかっている。このように、無意味な「フレームワーク」を幼い頃から繰り返してきた日本人は、問題の解決という具体的なアルゴリズムが要求される場面でも、抽象的なお絵描き遊びをして金も時間も自分の人生も無駄にするという働き方をしてしまっている。パワーポイントをやたらと日本人が有り難がるのも、小学生時代に沢山の「はじき」を描いてきたことの名残りだろう。社会人になったら学生気分は捨てろというが、パワーポイントでフレームワークというお絵描きをして遊んでる人間は、小学生レベルなのである。

 

 就活でいうと、自己分析がそのフレームワークにあたる。そんな無駄なことをしてる暇があったら一社でも多くエントリーシートを書くべきだし、企業の情報を収集すべきだ。

 

 そして、ビジネスにおいては、SWOT分析なるものが、人気のフレームワークらしい。(全てのフレームワークが無駄である以上、もちろんこれも無駄なので説明するのも面倒臭いが、ここでは無駄だということを強調するために紹介する)。

 

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 簡単に言うと、自社の強みと弱み、他社の強みと弱みを分析して、仕事の方向性を決めていこうというものらしい。アルファベットが何の英単語の略かをいちいち調べるのも面倒なのでそこは割愛させて頂く。まあ要するに、これも「はじき」と同じで、かえって問題を抽象化して分かりにくくする時間と人生の無駄遣いということさけ知っておけばいい。自社の強みと弱みを理解しながら普段から仕事してないような人間は終わってるし、他社の強みと弱みを多少なりとも知らないのは市場分析ができていないということで、それもあり得ないだろう。そもそも、この「SWOT分析」なるフレームワークを用いた所で、何か仕事上の新しい価値を生み出したり、仕事の効率化に繋げることができるのだろうか?強みがありますね、活かしましょう。弱みがありますね、克服しましょう。そんなことは普段から皆当たり前にやっているのである。だから勉強するし色々調べるし、悩んでいるのである。それなのに何が今更「分析」なのかと、現場で懸命に工夫して仕事してる人達からすれば、あまりにバカにしたお絵描きである。このようなお絵描きをして業績が上がった企業など、恐らく一つもないだろう。問題の分析なんて個々の社員が自分のノートに汚く書き殴ったもので充分だし、そんなメモ書き程度のものを資料に行われる打ち合わせから、素晴らしい仕事のアイデアや業務の効率化方法というのは生まれてくるものだ。「はじき」を使って全国の沢山の小学生はおバカになってしまい、それを大人まで引きずっているから、ビジネスでも自己啓発でも何でも、下らないフレームワークを有り難がるのである。自己啓発をしたいならまずは古典を読めばいい。ギリシャやローマの哲学を学ぶのが一番いい。最も手軽に読めて、それでいて内容の深い本は、「ソクラテスの弁明」である。これは、理不尽な仕打ちに負けないビジネスマンのための本である。「はじき」なんか描いて遊んでないで、プラトンの名著「ソクラテスの弁明」を今すぐに日本中の全てのビジネスマンは読むべきなのである。そして、そんな本を読んでいてふと目に入る一文とか、一見すると何気ないことが書かれているだけのように見える一文なんかが、仕事上での困難とか、自分の人生を切り開いてくれたりするのである。つまりは、真の意味での自己啓発本だ。

 

 

 図形を使った何たら思考法だの、人生を変える手帳術だの、仕事を劇的に良くするSWOT分析だのという、「はじき」の延長線上にあるしょうもないフレームワークとは縁を切ろう。図形を使って考えた「つもり」になるくらいなら、小学校の幾何学の問題でも解いている方がよほど有意義な時間の使い方だし、実際、霊的な認識能力も向上する。

 

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これは冗談ではなく本当で、プラトンも、「幾何学のできない者には哲学の門をくぐるのを禁ずる」とアカデミーの入口に示していたそうだ。幾何学の思考は純粋理性の領域で、直観的な比例の認識能力や、論理的思考力を鍛えるよい訓練になるのだろう。幾何学の法則に従って規律を持って整えられた思考力は、一貫した人間性を生み出すのに役立つだろう。それは、「はじき」や「フレームワーク」をはじめとする抽象的で無意味で気ままでいい加減で無責任な思考が生み出す不埒でだらしなく、気まぐれでその場まかせの発言しかしないようなダメな人間性とは一線を画す。

 

 幾何学を学び、読書をしよう。それは、小学生から老人まで、人間が一生続けられる魂の訓練である。幾何学をする機会がなければ、将棋とかポケモンとか、そういった論理的思考力を必要とするゲームを嗜むといい。そこに読書も加われば完璧である。そういった純粋思考や、あるいは読書を通して育む実践的な思考を培ってきた人間は、決して愚かなフレームワークに近寄ったりはしないだろう。彼は論理的現実的にそれでいて想像力豊かなアイデアに囲まれながら、現実の問題に対処するのである。