徒然なる哲学日記

徒然なる哲学日記

日常生活の出来事にたいする考察(セネカの倫理書簡124通の英訳からの訳を公開してます)

パワハラ上司の詩【その3】

私は、難しい現場のことはよく分かりません…


ぶっちゃけて言うと、若い頃もそれほど現場にいた訳ではありません…だから自分の立場を主張するのに苦労しましたよ。ありもしないような仕事をでっち上げて、面倒な社内ルールを作り、若い人の手間を増やす。


そうやって私は自分の権威を拡大してきたのです…だから実力なんてある訳ないでしょう?おほほ…


現場の難しいことが分からないので、揉め事が起きた時はとりあえず多数派の意見を聞いて、少数派を罰していればまず問題ありません…少なくともそれで、私が社内で嫌われることはない。


私はパリピが好きなんですよ…陰キャ発達障害の人は知りません…トラブルがあったらまず後者を叩くことにしています。それが最も社員ウケがいいですからね…ましてや女性社員ウケは…ムフフ。


信念?現場のことがよく分からない私に、そんなものある訳ないでしょう?強いて言うなら、そうですね…


「多数派を助け、少数派を叩く」


ですね。それが会社の業績に響くかどうかはどうでもいい。私の社内での評判が一番大切なのです。だってホラ、若くて可愛い女性が沢山いるじゃないですか…ねえ?


私の話がつまらない?そりゃそうでしょう…現場のことが分からないし、興味もない私に、有意義な話なんかできる訳ないでしょう?「気をつけましょう」「ちゃんとやりましょう」とかしか言えないですよ…それも下らない地震対策とか、ルールの管理とかで自分を必死にアピールするのは大変なんですよ、ホントに…。


私は別に、仕事に愛情なんかありません。関心があるのは、私の名誉。社内での評判なのです。ですから…パリピは好きなのです。当然でしょう?彼等と絡むことで、私の株も上がるのですから…。言うなれば、陰キャ発達障害の言うことが正しいかどうか、会社の利益になるかどうかなんてどうでもいいのです。私が社員にチヤホヤされることが、何より大切なのですから…。


私は、現場の難しいことはよく分かりません…


ですから、仕事の話はしないで貰えますか?


それよりも、誰々が嫌われてるとか、誰々が誰々と付き合ってるとか、そんな話がしたい。


なぜって?管理職として知っておくのは当然でしょう?


さあ、教えて下さい。あなたの部署の可愛い女の子噂話をぜひ…。