徒然なる哲学日記

徒然なる哲学日記

日常生活の出来事にたいする考察(セネカの倫理書簡124通の英訳からの訳を公開してます)

パワハラ・過労で亡くなった人を追悼する詩【その1】

どれほど悔しかったことでしょう

どれほど苦しかったことでしょう

もう大丈夫です

かの世界にはあなたを責める人はいません

死後の世界を知る人はしたり顔で言うでしょう

「自殺した霊は幸福になれない」

そういった表層的な善を語るような人間がえてして、人を自殺に追い込むものです

自殺に追い込む人のほうが、自殺した人よりも悪い境涯に行きます

それは当然のことでしょう?

だから労働好きの日本人の多くは、死後に自然と地獄に行きます

安心して下さい

あなたを苦しめた人間は、必ずあなたより苦しい思いをします

地獄がパンパンになってしまうかも知れませんね

パワハラを行った人間、見て見ぬふりをした人間で溢れて


彼等は幸福な死後を望み、傲慢な高齢者時代を過ごすでしょう

間抜け面をしてこの世の快楽を貪り、自分は安らかに死ぬと当然の如く思い込んでいるでしょう

しかしその愚かさそれ自体が、彼等を地獄に導くのです

理解力のない人間は苦しみをもってその頭脳を鍛えねばなりません


あなたは多くの偽善者達から、反省を促されたでしょう?もしかしたら最期の言葉も、謝罪であったかも知れません。ですが、何もあなたが謝ることなんてない。自殺したそのことさえ、私は謝らなくていいと思っている。何故ならあなたは、もう既に充分苦しんだからです。


苦しくて、苦しくて、苦しい思いをした霊に、「自殺は現世の課題からの逃避だ!」という言葉を浴びせて、どうしようというのでしょう?


疲れて走ることのできなくなった人を鞭打ち、己の権威を示したいのでしょうか?


疲れた霊には何よりも、癒しと休息が必要です。頑張るのはその後でいい。故に、私は自殺を咎めるものよりも、自殺した霊の安らぎのために神に祈りを捧げるものでありたい。


苦しみの果てに死んだ人が、再び神の愛の中で安らぐことのできるような、そんな霊界であって欲しい。


もし彼等が地獄に行くというのであれば、彼等を死においやった者共はより下層の地獄へ行くであろう。そこで何にもまさる苦しみを味わうのだ。


労働を愛する日本人よ、地獄に行くがいい。

名誉と快楽のためにパワハラに勤しむ者共よ、あなた方の醜い本性に相応しい世界が、死後にあなた方を待ち受けている。その世界はあなた方の霊が望んだものでもあるのだ。


労働を愛する愚かで哀れで惨めな日本人が裁かれるのは、この地上であろうか、それとも、地上を去った後であろうか。


神は悪魔に仕えた日本人が天国に入るのを、決してお許しにはならないであろう。